ロレックス パーペチュアルデイト PERPETUAL DATE
ロレックスが発明した時計三大機構の、防水性に優れた堅牢な「オイスターケース」、高い精度の自動巻き「パーペチュアル」機構、午前0時過ぎると日付が瞬時に変わる「デイトジャスト」機構の三つ全てが搭載された、ロレックスのスタンダードモデル『パーペチュアルデイト』。オイスターケースにパーペチュアル機構が搭載され、1933年に初代モデルが誕生した「オイスター パーペチュアル」に便利なデイト表示機能が付加されたモデルで、1950年代後半にデビューしました。
ロレックスのドレスウォッチコレクションを常にリードしてきた1945年誕生の「デイトジャスト」の36mmよりも、少し小ぶりな34mmのケースサイズとシンプルなスタイルで長年にわたり愛されてきた『パーペチュアルデイト』。
2007年から登場した、スムースベゼルを搭載したパーペチュアルデイト「115200」と、ギザギザのフルーテッドベゼルを採用したパーペチュアルデイト「115234」を中心に展開されてきましたが、2020年に新世代ムーブメントを搭載してカラフルな文字盤でフルモデルチェンジした「オイスター パーペチュアル」の登場とあわせて、新世代ムーブメントを搭載しない『オイスターパーペチュアルデイト』は廃盤となりました。
パーペチュアルデイト(メンズ)の歴史と代表的なモデル
- 1926年
- 「オイスター」と名付けられた、ベゼル・ケース・リューズをねじ込み方式にした防水時計が販売される。
ROLEXの名はあるものの、まだ王冠マークは使用されてない。
手巻きムーブメントCal.10.1/2が使われてた。 【モデル情報】
Ref.2081
- 1927年
- イギリス人スイマー、メルセデス・グライツがオイスターを腕に着用したままドーバー海峡を泳いで渡りきる。
- 1931年
- 防水ケースの確立により、ねじ込みリューズが機能保持のうえで重要な要素となり、毎日の手巻きが不必要な初の自動巻きムーブメントCal.NA630が開発される。
パーペチュアル機構と呼ばれるロレックスの3大発明の1つ。 - 1933年
-
Ref.3131
Ref.5015
- オイスターパーペチュアルの登場。
裏蓋の形状が泡のように膨らんでおり、その形状からバブルバックと呼ばれるようになる。
1955年頃まで生産は続けられ、フラッシュフィットが特徴的な「フーデット」やユニークダイヤルなど、多種多様なモデルが販売された。 【モデル情報】
Ref.3131、Ref.5015
- 1947年
- 米軍パイロット、チャック・イェーガーとともにオイスターパーペチュアル(時計詳細は不明。年代的にはバブルバックか初期のオイスターパーペチュアルと思われる)が彼の腕の上で音速を超える。
- 1950年代
- デイト表示(カレンダー機能)が付いた「オイスターパーペチュアルデイト」が誕生。
- 1960年代〜1980年代頃
-
Ref.1500
Ref.1501
- 数多く発表されたバリエーションをこのモデルに統一。
デイトジャストが36mmのところ、やや小さい34mmケースが採用された。
搭載ムーブメントは、Cal.1560・Cal.1570等。 【モデル情報】
Ref.1500、Ref.1501、Ref.1550等
- 1976年
-
Ref.1530/0
- 「オイスターケース」誕生50周年記念として制作されたモデル。
オイスタークォーツと同様の、ケースとブレスレットが繋がったデザインが特徴。
ケースサイズは通常のオイスターパーペチュアルデイトより大きい36mm。 【モデル情報】
Ref.1530/0
- 1980年代〜
-
Ref.15000
Ref.15010
Ref.15505
- デイトのクイックチェンジ(カレンダー早送り)機能を備えたCal.3035を搭載しており、機能性がアップ。また、毎時28,800振動のハイビートとなったことで精度も向上した。
【モデル情報】
Ref.15000、Ref.15010、Ref.15505等
- 1990年頃〜2006年頃
-
Ref.15200
Ref.15203
Ref.15210
Ref.15223
Ref.15238
- ムーブメントを2万8800振動/hのCal.3135へ刷新。
2015年にCal.3235が生まれるまで使い続けられただけあり、非常に安定性が高いムーブメント。
外装では風防がプラスチックからサファイアクリスタルへと変更された。 【モデル情報】
Ref.15200、Ref.15203、Ref.15210、Ref.15223、Ref.15238等
- 2007年
-
Ref.115200
Ref.115210
Ref.115234
Ref.115234G
- 旧型と比べ、ラグからケースサイドにかけて丸みをもたせた形状に変更。
文字盤の夜光はバーインデックス全体に広がり、さらに針も太くなって視認性が向上された。
ケースサイズは34mmのままで、搭載ムーブメントも変わらずCal.3135。 【モデル情報】
Ref.115200、Ref.115210、Ref.115234、Ref.115234G
- 2018年
- オイスターパーペチュアルのバリエーション強化により、2018年頃に生産終了となる。
パーペチュアルデイト(レディース)の歴史と代表的なモデル
- 1950年代頃
-
Ref.6517
- パーペチュアルデイトのレディースモデル。
搭載されたムーブメントは、Cal.1160・Cal.1161等。 【モデル情報】
Ref.6517等
- 1970年代〜
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Ref.6917
- 搭載ムーブメントがCal.2030となる。
【モデル情報】
Ref.6917
- 1980年代〜
-
Ref.69160
Ref.69190
Ref.69240
- ケースサイズは26mm。ムーブメントが日付のクイックチェンジを備えたCal.2135へ変更される。
【モデル情報】
Ref.69160、Ref.69190、Ref.69240等
- 1999年
-
Ref.79160
Ref.79190
Ref.79240
- 搭載ムーブメントがCal.2235へ変更。メンテナンス性・精度がさらに向上した。
ケースサイズは変わらず26mm。 【モデル情報】
Ref.79160、Ref.79190、Ref.79240等
- 2006年
- モデルチェンジしてRef.179160に。
モデル名は「デイトジャスト」となり、事実上パーペチュアルデイトのレディースは消滅した。