ダイバーズウォッチ (divers watch)とは
腕時計の各部名称・使い方
ダイビングというと防水性ばかりに注目しがちですが、本格的な“ダイバーズウォッチ”とみなされるには、 逆回転防止ベゼルなども必須機能となります。
JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)にはダイバーズウォッチの基準が設けられており、 それらではその他にも耐磁性・耐震性・暗所でも目視できる視認性などが求められています。
“ダイバーズウォッチ”とは、そんな厳しい基準をクリアしたものだけが称される、 いわば時計界の《海のスペシャリスト》なのです。
ダイバーズウォッチの基本機能
防水性
まずはなんといっても防水性能。 明確に○○○m以上という基準はありませんが、求められる能力からすると最低でも200m防水以上、余裕をみれば300m防水は欲しいところです。
最近は500m防水以上のモデルも多くなり、ROLEXのディープシーに至ってはなんと3900m防水。普段の生活で使用するには十分過ぎる性能です。
ちなみに100m防水ではダイバーズとはいえません。

逆回転防止ベゼル
聞きなれない名称かも知れませんが、実はダイバーズウォッチの必須機能です。
マークを分針に合わせて潜水時間を計測しますが、その際に実際よりも短く表示されて命に係わる為、事故を防ぐ為にベゼルは左回りにしか回転しません。
また機能面のみならず、デザインのポイントでもあります。各ブランドが素材や色など工夫を凝らしています。
ダイバーズウォッチ、プロユース向け機能

ヘリウムガスエスケープバルブ
深海における飽和潜水では、酸素とヘリウムの混合気体を使用します。
このとき、分子の小さなヘリウムが時計内部に侵入し、浮上時にそのヘリウムがケース内圧を高め時計を破損させる危険があります。
それを防ぐ為に中のヘリウムを逃がす機構が必要となるのです。全てのダイバーズウォッチに装備されているわけではありませんが、よりプロユースに向いた機能と言えるでしょう。
エクステンションバックル
ウエットスーツの上からでも着用出来るように、簡単にブレスがのばせるモデルが多いのもダイバーズウォッチの特徴です。
バックル部を折り畳むタイプやスライドさせるものなどが一般的です。
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