「ミリタリーウォッチ」とは、軍用時計をルーツに持つ腕時計の総称です。1910年代頃から開発が始まり、第二次世界大戦(1939年〜1945年)を通じて、過酷な環境でも確実に機能する実用性が磨かれてきました。
暗所でも視認できる文字盤や、グローブ着用時でも操作しやすい大型リューズ・リューズガード、高い防水性・耐衝撃性・耐磁性など、タフな仕様が特徴で、軍用規格に沿ったシンプルで無骨なデザインと、力強いミリタリーテイストあふれるメンズライクなルックスもポイントです。
そんなミリタリーウォッチの歴史や、ブランド別のおすすめモデルをご紹介いたします。
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ミリタリーウォッチのおすすめ人気モデル
パネライ おすすめのミリタリーウォッチ
イタリア・フィレンツェで1860年に創業した「オフィチーネ・パネライ」。1910年代よりイタリア海軍向けに計器を手がけ、1916年には夜光塗料「ラジオミール」を開発するなど、長らく軍需機密として高い機能性を追求した時計を供給してきました。
のちに「ルミノール」へと発展し、視認性や防水性に優れた独自の技術基盤を確立。1993年から一般市場へ参入し、軍用時計の系譜を色濃く残すリアルミリタリーテイストのコレクションを展開するブランドとして、世界的な人気を獲得しています。
ブライトリング おすすめのミリタリーウォッチ
スイス時計産業の中心地サンティミエで1884年に創業した「ブライトリング」。1940年代には回転計算尺を備えた「クロノマット」を発表し、1952年には航空用計算尺を備えた代表作「ナビタイマー」へと発展させました。第二次世界大戦期には航空分野を中心に計器製作で信頼を獲得し、軍用計器開発を通じて堅牢性と高精度を磨き上げてきました。優れた視認性と実用性を備えた、ミリタリーテイストあふれる時計ブランドとして知られています。
IWC おすすめのミリタリーウォッチ
1868年にスイス・シャフハウゼンで創業した時計メーカー「IWC」は、1940年代の第二次世界大戦期にはイギリス空軍(RAF)向けのパイロットウォッチを供給するなど、高い実用性と信頼性を確立しました。その系譜は現行の「マーク」シリーズへと受け継がれ、優れた視認性と堅牢性を備えた名作として知られています。軍用規格によるミリタリーウォッチの系譜を色濃く残した、パイロットウォッチの代表格とも言えるブランドこそ「IWC」なのです。
チューダー おすすめのミリタリーウォッチ
1926年にスイスで創業した名門ブランド「チューダー」。軍用時計やミリタリーウォッチにも通じる高い精度と耐久性を備えた、堅牢で実用的なツールウォッチを多数展開し、兄弟ブランドであるロレックス譲りの潜水時計やクロノグラフなど、スポーツモデルで高い支持を集めてきました。現在は主力のブラックベイシリーズをはじめ、機能性と洗練されたデザインを兼ね備えたコレクションを展開し、ミリタリーテイストを色濃く残す現代的なツールウォッチブランドとして、世界的に確固たる地位を築いています。
ベル&ロス おすすめのミリタリーウォッチ
1992年にフランス・パリで創業した比較的新しい時計ブランド「ベル&ロス」。航空機のコックピット計器から着想を得た、高い視認性と機能性を備えた実用時計を展開しています。象徴的なスクエアケースをはじめ、パイロットクロノグラフなど多彩なモデルを揃え、軍用計器のデザイン思想を現代的に昇華。ミリタリーウォッチのDNAを受け継ぐモダンな時計ブランドとして高い評価を得ています。
その他ブランド おすすめのミリタリーウォッチ
世界的に有名なブランドから新興ブランドや個性派ブランドまで、軍用規格と深い関わりを持つミリタリーウォッチは幅広く存在します。それぞれの設計思想と独自の先進テクノロジーにより、過酷な環境下でも正確な時を刻む実用性と高い信頼性を備えたモデルが数多く生み出されてきました。優れた視認性や耐久性はもちろん、機能美までも追求した多彩なブランドから、宝石広場が厳選したおすすめのミリタリーウォッチをご紹介します。
ミリタリーウォッチの魅力
軍用時計であるミリタリーウォッチは、どんなフィールドでも耐えうる実用性が最も求められる時計です。そのため、視認性の高い文字盤、頑丈なケースやナイロンベルトなどの特徴を持ちます。見た目も無骨で、長く使い込んでいけば現場で使用されたような風合いにもなるワイルドなデザインも、ミリタリーウォッチの魅力と言えます。
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01.高い視認性
文字盤にセットされた大きめのアラビア数字インデックス、白黒などコントラストを高めた配色のデザインで、視認性を高めています。
また、針やインデックスには夜光塗料が塗られています。暗闇や悪天候下でも正確な時刻を読み取れるようになるため、軍用時計としては必須な特徴とも言えます。 -
02.頑丈なケースとナイロンベルト
防水性・耐衝撃性・耐圧性を高めるために、強化ガラスやねじ込み式リューズ、スクリューバックケースによるタフな構造となっています。
また、ミリタリーウォッチといえば、NATOベルトのようなナイロン素材のストラップが多く採用されているのが特徴的。これは、ステンレスのようなブレスレットと比較してサビやパーツ破損の心配もなく、かつ丈夫であるためです。
水陸両用でハードに使えるタフさは、現代においても魅力的なポイントです。 -
03.機能的なデザイン
一般兵士用には大量生産を目的としてシンプル構造に、空軍用にはクロノグラフやグローブ着用時でも操作しやすい大きなリューズなどパイロット向けに、海軍用には回転ベゼルや防水性などダイバー向けに。
様々な環境に対応するべく生まれたミリタリーウォッチは、こうした実用性の高さも魅力と言えます。
ミリタリーウォッチの歴史
ミリタリーウォッチは、時代とともに変化する過酷な戦場に対応するために進化してきました。1914年に勃発した第一次世界大戦期に軍用時計の原型が生まれ、その後1930年代にかけて開発と規格化が進み、視認性・耐久性・精度といった軍事規格の礎が築かれました。その歴史を解説します。
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第一次世界大戦懐中時計から「腕時計」への進化
1914年、第一次世界大戦の勃発は腕時計の歴史を大きく変えました。それまで主流だった懐中時計は、地面に掘った溝に身を潜めて戦う「塹壕戦」という当時の戦闘環境では扱いづらく、兵士たちは過酷な環境でも瞬時に時刻を確認できる手段を必要としていました。
この要求に応える形で登場したのが、懐中時計に革ベルトを取り付けた「トレンチウォッチ(塹壕時計)」です。ロンジンやIWC、オメガといった名門ブランドが各国軍への供給を開始し、夜光塗料による視認性の向上や、ガラス風防を守る保護ガードなど、実用性を追求した設計が施されました。
この戦争を機に、腕時計は「婦人用の装飾品」から「男性の実用品」へと地位を確立。戦後、復員した兵士たちが民間でも腕時計を愛用したことで、腕時計文化は世界中へ広がっていきました。
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第二次世界大戦軍用規格の確立とミリタリーウォッチの進化
1939年に第二次世界大戦が勃発すると、各国軍はさらに優れたミリタリーウォッチを求め、独自の軍用規格を整備していきました。
イギリス国防省は「W.W.W.(Watch, Wristlet, Waterproof)」規格を策定し、 IWC 、オメガ、ロンジンなど12社に対し、視認性の高い文字盤や夜光塗料、耐磁性、防水性能など、軍用時計として求められる厳格な仕様を要求しました。
一方、ドイツ空軍では「B-Uhr(Beobachtungsuhr/観測時計)」と呼ばれる大型パイロットウォッチが採用されました。 IWC をはじめとするメーカーが製造を担い、直径55mmの大型ケースや高い視認性を誇る文字盤、グローブを着用したまま操作できる大型リューズなどを備えていました。
こうして戦時中に培われた軍用時計の技術や設計思想は、戦後の時計産業へ受け継がれ、現在のパイロットウォッチやダイバーズウォッチの礎となっています。
ヴィンテージ ミリタリーウォッチ
およそ100年の時を経た現在、当時実際に使用されていた個体は単なる道具としての役割を終え、戦時中の時代を生き抜いたリアルな軍用時計「リアルミリタリーウォッチ」は、ヴィンテージやアンティーク品としてその価値が高まっています。
こちらでは、宝石広場に入荷した、戦時中〜戦後の時代に製造されたリアルなヴィンテージミリタリーウォッチをいくつかご紹介していきます。
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ハミルトン
3針523-8290
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スミス
ブロードアロー ミリタリー6645-99-961-4045
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ロンジン
マジェテック ビッグタートル チェコスロバキア空軍
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ラコ
B-Uhr127-560B-1
今ではなかなか市場に出回ることのない当時のリアルなミリタリーウォッチ。宝石広場では、現行品はもちろん、これらのようなヴィンテージミリタリーウォッチの取り扱いも行っております。この機会にぜひ当店でお探しください。
ミリタリーウォッチの国ごとの特徴
各国の軍隊が求めた性能や思想は、それぞれのミリタリーウォッチに明確な個性として表れています。アメリカ軍は実用性と大量生産性、イギリス軍は高い視認性と規格化、ドイツ軍は精密性と合理性を重視。こちらでは主要国の特徴と代表モデルをご紹介。各国それぞれの特徴や背景を踏まえながら、自分のスタイルに合ったミリタリーウォッチを探してみるのも面白いでしょう。
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アメリカ軍のミリタリーウォッチ
軍用規格に基づいた実用的でツール感のある時計1940年代を中心に「ミルスペック」という軍用規格に基づいて確立された米軍の軍用時計体系。その代表的な時計として知られるのがハミルトンの「カーキ」です。
すべての軍用時計は軍自ら検証し、兵士の要望を積極的に採用することで、頑丈で視認性が高く、メンテナンスや大量生産もしやすい圧倒的な実用性の高さを誇る時計を多く製造してきました。
規格に基づいた実用性最優先の設計が評価され、現代フィールドウォッチの原型になっているものも多くあります。代表モデル:カーキ(ハミルトン)
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イギリス軍のミリタリーウォッチ
英国基準の実用性とクラシックで上品な軍用時計イギリス軍におけるミリタリーウォッチは、第二次世界大戦期を中心とした1930〜40年代にかけて、自国に有力な時計メーカーが少なかった背景から、スイスやアメリカの完成品を輸入し、軍用規格に基づいて選定されていた点が特徴です。
採用にあたっては厳格な基準が設けられ、それをクリアした個体には軍用供給品を示す「ブロードアロー(矢印マーク)」が刻まれました。この刻印は現在でも英国軍支給品の証として知られ、アンティーク市場でも高い評価を得ています。
代表的な系譜のひとつとしてIWCの「パイロット・ウォッチ」があり、当時の航空時計思想を受け継いだ高い視認性と堅牢性を備えた設計は、軍用時計の実用性を色濃く継承しています。代表モデル:パイロット・ウォッチ(IWC)
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ドイツ軍のミリタリーウォッチ
高い視認性と計器のようなメカメカしいデザインドイツは高い技術水準と合理的な設計思想を背景に、第二次世界大戦期に採用された「B-Uhr(航空用フリーガーウォッチ)」の規格に準拠した時計の製造を行っていきました。
航空機クルー向けの空軍用時計を目指し、大型ケースに操作しやすいリューズ、高い視認性を併せ持つ時計が製造されました。徹底して合理的な設計により、計器に近いデザインとなっているのが特徴です。
代表的なブランドであるジンは、こうしたドイツの合理的な設計思想を受け継ぎ、現代でも当時のデザインを感じさせるモデルを多く輩出しています。代表モデル:ジン
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イタリア軍のミリタリーウォッチ
海軍潜水部隊向けのデザインと防水性能第二次世界大戦時、地中海に面していることで海軍強化が求められていたイタリア軍。代表的なブランドであるパネライは、海軍特殊潜水部隊向けに精密機器の製造を始めます。
視認性確保のため独自に開発した自発光の放射性夜光塗料「ラジオミール」を採用し、それを搭載した同名のモデルを発表。夜光塗料の他にも、堅牢なクッションケースやワイヤーラグなどの構造を備え、潜水用時計としての地位を確立させました。
その後、実戦運用を通じて改良が重ねられ、防水構造やリューズプロテクターを備えたより本格的な設計の「ルミノール」へと発展。さらに現代では「サブマーシブル」として受け継がれ、プロフェッショナルダイバーズウォッチとして今なお進化を続けています。代表モデル:サブマーシブル(パネライ)
ミリタリーウォッチは、軍用規格に基づいて設計された、無骨でワイルドなデザインと頑丈で機能的な特徴が人気の腕時計です。
当時に製造されたモデルは希少性が高く、今ではコレクション的な位置づけとなっていますが、現代モデルではその実用性の高さから特にアウトドアシーンで使いやすい時計として人気です。
カジュアルファッションとも相性が良く、無骨でハードなデザインの時計が好きな方には特におすすめです。
宝石広場は業界屈指の豊富な品揃えにより、ミリタリーウォッチの最新人気モデルや販売終了のレアモデルまで、新品・中古問わず幅広く取り揃えておりますので、ぜひ当店をご利用ください。



