皆様、こんにちは若月です。
普段は宝石広場では扱わないブランドで、既にご存知のお客様もいらっしゃると思いますが、先月の『BASEL WORLD 2013』にてSWATCHから画期的な発表がありました!
SWATCH SISTEM51
何が画期的かと申しますと、
- フル・オートメーションでアセンブリングされている。
- 100%、スイス製のムーブメントで製造されている。
- ③自動巻きでありながら51個のパーツだけで構成されている。
更に驚くことにそれだけのパーツ数でありながら通常の高級機械式ムーブメントでもパワーリザーブが40~50時間のものが多いなか、パワーリザーブ量は何と90時間のロングパワリーザーブを確保していることがあげられます。
51個のパーツで構成した事にも訳があるようです。
1983年のクォーツの『スウォッチ』の発売前にスイスの時計産業が深刻な危機に直面し、多くの人々が職を失ったという事実があり、それを打破するために革新的な技術を駆使し51個のパーツで構成されたスイス製の高品質腕時計を作り、さらにそれを誰もが購入できる低価格帯で販売することでスイス時計産業が息を吹き返し、その後のスイスブランドの成功につながったという歴史に基づいたパーツ数なのです。
近日ではスイスで作られる腕時計が高価格帯に留まりすぎたこともあってなのでしょうか、歴史を遡るごとく、今度はクォーツムーブメントでなく、機械式ムーブメントを51個のパーツで組み立て、さらに生産工程をフル・オートメーション化することに成功したのです。
また今回の開発過程で17件の特許を申請したとの事です。
まだ日本での定価は正式には発表されてはいませんが低価格帯にはなる筈ですのでとても楽しみな時計です。