こんにちは!店頭スタッフの楠元です。
TOKYO2020大会で、通算29回目のオフィシャルタイムキーパーを務めたオメガ。
今回は、そのオメガが発表した2021年新作モデルの中で、最も注目度の高い【スピードマスター ムーンウォッチ】をご紹介いたします!
地球上だけでなく、人類初の月面着陸に同行したことで”ムーンウォッチ”という愛称で呼ばれることも多いオメガの看板モデル「スピードマスター」の最新版です。
この記事の目次
スピードマスター プロフェッショナル 新作一覧
下記が宝石広場に入荷してまいりました、スピードマスター プロフェッショナルの新作モデル一覧です。
裏蓋がメタルバックorシースルーバックで大きく分けられます。
OMEGA スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル メタルバック 310.30.42.50.01.001 |
OMEGA スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル シースルーバック 310.30.42.50.01.002 |
OMEGA スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル ナイロンストラップ 310.32.42.50.01.001 |
OMEGA スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル レザーストラップ 310.32.42.50.01.002 |
OMEGA スピードマスタームーンウォッチ プロフェッショナル セドナゴールド 310.63.42.50.01.001 |
パっと見た感じは、ドコが新しくなったか判りませんが、確実に大きく進化しています!
そして、これら新作モデルの登場で、スピードマスターの相場に変化が起きています。。。
スピードマスター 価格上昇中!
実は、新作のデビューにより廃盤となった今までの「スピードマスター ムーンウォッチ」が、ロレックスのデイトナ(Ref.116500LN)の価格変動の影に隠れてあまり目立ちませんが、こちらもまたジリジリと価格上昇を続けているんです。
本日は、その価格動向について詳しくお話していきます。
旧型のスピードマスターの価格は値上がりしている?
現在、宝石広場の店頭に並んでいる、一つ前の旧型スピードマスタームーンウォッチの販売価格は、税込¥536,000
んん??こんなに高い時計だった!?(;’∀’)
ちなみに、今年の1月に中古で販売した同モデルは、40万円台前半でしたので、なんとここ6か月間で10万円以上値上がりしています!
なんなら、もうすぐ定価の60万円ですね…。
旧型スピードマスター 3570-50も価格高騰中
更に旧型のスピードマスター「3570-50」も価格が上昇しています。
現在は在庫がありませんが、宝石広場で直近5月末に販売した中古時計の販売価格は、税込¥410,000
2021年1月に販売した中古商品の価格は30万円台半ばでした。
さらに現在の市場価格を調査をしたところ、40~50万円ほどで販売されています。
こちらの「3570-50」も、ここ数カ月間で約20万円程度相場が上がっていますね。
新作モデル登場による、相場変動でしょう。
スピードマスター 今後の価格動向は?
ロレックスのデイトナ(Ref.116500LN)の並行輸入品の価格が、高騰⇒落ち込み⇒ジワジワと値上がりしているように、販売価格は様々な理由で常に値動きしていて、その動向は非常に予測しづらいです。
が、しか~し!
・生産終了となったモデルは、現在市場に流通している数が限度で、徐々に個体数は減っていく
・ロレックスに限らずオメガも新作が出る度に徐々に価格相場が高くなっている
(新しいコーアクシャルマスタークロノメーター搭載のモデルは特に高い!?)
・オメガと言えば手巻きのスピードマスターっしょ!
ってことで、
スピードマスター ムーンウォッチ格好良い!欲しい!
↓
でも新型モデルは思っている以上に価格が高額…
↓
それならデザインはそこまで変わらないし、新作よりも手頃な旧モデルでいいかな!?
と、旧型のスピードマスターを求める人達で溢れ始めます。
流通している個体数は限られているのに需要が高まると、相場が高騰していくのは、スピードマスタームーンウォッチに限った事ではありませんよね。
上記の理由から今後、2021年登場の新作モデルだけでなく、全てのスピードマスター ムーンウォッチが値上がりしていくのでは!?と考察します。
そして、販売価格同様に、買取価格も値上がりしていくでしょう!
(あくまで個人的な意見ですが…)
新旧スピードマスターの違いは?
改めて、新型と旧型のスピードマスタームーンウォッチの違いをチェックしましょう。
【旧型スピードマスター】 ムーンウォッチ プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005 |
【2021年新型スピードマスター】 ムーンウォッチ プロフェッショナル マスタークロノメーター 310.30.42.50.01.001 |
一目で判る外見上の違いは、ブレスレットのデザインです。コマ形状が変わっています。
新型スピードマスターのブレスレット
全体的に1コマ1コマが小さくなっており、横幅も最小15mm細く改良されています。
古い世代のスピードマスターを彷彿とさせるブレスやバックルのデザインですね。
1コマあたりの大きさが小さくなったことによるメリットは、やはり”着け心地”の良さ!
小さくなったコマにより、ブレスレットが手首周りにしなやかにフィットします♪
そして外からは見えない、搭載ムーブメントも新しくなりました!
新型スピードマスター搭載のキャリバー
最もインパクトのある、嬉しい変更点は、搭載ムーブメントが従来までの「Cal.1861」から、最新鋭のマスタークロノメーター認定コーアクシャルキャリバー「Cal.3861」へ変更された点でしょう。
旧キャリバーの「Cal.1861」は、1996年に登場した第6世代から約25年間も使用されてきた息の長いムーブメントです。
(元となるキャリバー861に至っては、なんと1968年より製造されています…)
その長い伝統のあるキャリバーが、新作モデルではマスタークロノメーター認定の手巻きムーブメント「Cal.3861」にチェンジ。
マスタークロノメーターの凄さを簡単に説明すると、めちゃめちゃ精度が良くなって、更にMRI装置で発生する強力な磁力にも耐えうる耐磁性を備えているということです。
近年スマホやタブレットの普及によって、機械式時計が”磁気帯び”してしまう環境が身近になり、次に時計メーカーがテコ入れしていく機能として”耐磁性能”は重要課題になっていると思います。
その点オメガは、他のブランドと比較してもいち早く耐磁性能があるムーブメントの開発、搭載に成功している印象です。
※腕時計トラブルで近年とくに増えている「磁気帯び」と、オメガが誇る驚異的な「耐磁性」に関してはコチラ↓の記事も是非ご覧ください
https://u-s-blog.com/repair/2023-07-29/magnet/
スピードマスター新型と旧型の前後比較
全体的な文字盤デザインは、旧型の第7世代のスピードマスタームーンウォッチ <Ref.311.30.42.30.01.005とRef.311.30.42.30.01.006>の継承ではありません。
1964年の登場から現代まで続くスピードマスタープロフェッショナルの原型を築いた、第4世代のスピードマスター「ST105.012」をデザインベースとして採用し、よりクラシカルなテイストが強調されています。
新旧スピードマスター 文字盤アップ
【旧型スピードマスター】 ムーンウォッチ プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005 |
【2021年新型スピードマスター】 ムーンウォッチ プロフェッショナル マスタークロノメーター 310.30.42.50.01.001 |
文字盤部分は、2つを並べて見比べないと判らない箇所もありますが、新型の文字盤色の方が黒さが増しています。
そして目立つところでは、文字盤に段差が追加されたステップダイヤルとなり、立体感が増しています。
また、細かい部分ですが外周の秒目盛が1/5刻みから1/3刻みなっていたり、ベゼルのタキメーターのドット位置(70と90)が変わっています。
旧型ムーンウォッチをお持ちの方は、自分の時計との相違点を探してみるのも面白そうです。
新旧スピードマスター 裏蓋アップ
【旧型スピードマスター】 ムーンウォッチ プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005 |
【2021年新型スピードマスター】 ムーンウォッチ プロフェッショナル マスタークロノメーター 310.30.42.50.01.001 |
新作モデルの裏蓋には、最も外側に”コーアクシャル マスタークロノメーター”の記載が追加されています。
スピードマスター新旧モデルまとめ
ブレスレット形状と搭載ムーブメント以外にも、新作モデルのスピードマスターには下記のような細かい改良が行われています。
新型スピードマスター変更点
・ムーブメント変更:Cal.1861からコーアクシャル化したCal.3861
・軽量化を実現:ムーブメントからインナーケースを省略
・ブレスデザイン変更:ラグからバックルへ徐々に細くなるデザインへ
・コマパーツが縮小:ブレスレットのコマパーツがコンパクトに
・ケースサイドが拡張:ラグ付近のケースサイドが幅広くなりました
・ベゼルの70と90ドット位置が変更:タキメータースケールが表示変更
・文字盤色の変更:従来よりもさらに黒色へ変更
・Ωロゴが変更:12時位置のオメガロゴが旧型デザインへ変更
・文字盤に段差が追加:段差を加えたステップダイヤルへ変更
・文字盤外周の秒目盛り変更:1/5刻みから1/3刻みへ変更。
・針形状が変更:長針とクロノグラフ針の先端がカーブ形状へ変更
上記のように細かいまで変更され、超耐磁性と高精度のコーアクシャル化された最強最新ムーブメント搭載の新型スピードマスター、いかがでしょうか?
すでにスピマスを愛用されている方も、非常に気になる進化だと思います。。。
新作モデルも当然良いですが、やはり値段とスペックで自分自身がどこまで納得して購入できるかがポイントだと思います。
悩みは尽きませんが、この時計が新旧共に”良い時計”であることには間違いありませんので、迷ったら買っておくことをオススメします!(もちろん自己責任でお願いします)
★新作モデルを中心に気になる時計をご紹介する私の『STAFF SQUARE』もチェックお願いいたします★
オメガを代表する傑作時計「スピードマスター」、新型も旧型も、どの年代のモデルも絶対にオススメなタイムピースです。
それでは!
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