今回はクロノメーターの上位版?「マスター クロノメーター」についてのお話です。
この記事の目次
クロノメーターとは
クロノメーターはこのブログをご覧いただいている方なら私より詳しく知っていると思いますが念の為。
スイスの公的機関スイスクロノメーター検定協会COSC (Controle Officiel Suisse des Chronometres)が定める、厳しい精度試験に合格した高精度な”ムーブメント”に与えている認定のことです。
ロレックスやオメガの文字盤を見ると書いてありますね「CHRONOMETRE」と。
これが記載してあるモデルは、厳しい精度試験に合格した「ムーブメント」を使用している証というわけです。

新しい認定規格「マスタークロノメーター」
そんなわけで、クロノメーターはご存じの方が多いと思いますが、新たに「マスター クロノメーター」という認定が出来た事をご存じでしょうか。
これは2014年にオメガとスイス連邦計量・認定局(METAS)が新たに定めた検査・認定規格で、昨年のバーゼルでこの認定をされた時計第一号がオメガより発表されました
オメガ コンステレーション グローブマスター 130.53.39.21.02.001
オメガ主導というだけあって、現在認定されているのはこのモデルだけのようですが、今後他のブランドがこれを取得するかは不明です。
ロレックスあたりがこのテストをパスしたモデルを出してくれば、また一段と盛り上がりそうですが・・・次の認定ブランドに注目しましょう。
クロノメーターとマスタークロノメーターの違い
まぁそれは置いといて、次はクロノメーターとマスタークロノメーターの違いについて。
基本的にクロノメーターはムーブメント自体の精度認定です。それに対しマスタークロノメーターはムーブメントを組み込んだ時計の完成品をテストに使用します。
さらに精度はもとより、防水性能・耐磁性能・パワーリザーブの精度など機械式時計として必要な機能もテスト項目に追加されています。
大きな違いはムーブメントではなく時計としての完成品をテストするという事と、防水・耐磁等の実用的な機能のテストでしょうか。
防水性能は正確な数値がオメガの説明サイトに無いのでなんとも言えませんが、先ほど紹介したグローブマスターが10気圧防水ですから、そこが最低ラインな気がします。
耐磁については「15,000ガウスの磁場に触れた際のCOSC認証ムーブメントの機能」とありますので、他の時計メーカーが取得するにはここがかなりのネックになるんじゃないでしょうか。
何はともあれ、こういった機械式時計としての基本的な機能を定める取り組みは、素晴らしいと思います。
オメガ主導というのが少し気になりますが、今後他メーカーがどういった動きをするのか注目したいと思います。
まだ当店にはこのモデルが入荷していませんが入荷次第全力でお伝え致します。
それではまた。
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