こん○○は!
元気印の店頭スタッフ、スギモトです!
“こん○○は”って良く見ますけど、何か想像力をかき立てられますよね。
こんこん?コンビニ?こん棒に?
急に『こん棒には!』って言われても困りますよね。
でも今日はそのつもりで書きました。
こん棒トークで場を温めたところで、今日は2017年に新型が出た、オメガのアクアテラに注目してみたいと思います。
この記事の目次
アクアテラってどんなモデル?
正式名称は“シーマスター アクアテラ”。
つまり、シーマスターシリーズの一員です。
ただ、シーマスターと一言にいっても…
こんな感じで、超間口が広いんです。
600m防水、ハイスペックダイバーのプラネットオーシャン
特徴的なデザインと使いやすさが長く愛されているダイバー300M
マスターかぶりしてるけど大丈夫?のレイルマスター
などなど…。
『オメガの時計、スピードマスターじゃないやつ殆ど全部シーマスター』
という孔子の言葉の通り、非常に多いです。(もちろん孔子云々は嘘です)
その中でも、日常使いにピッタリのデザイン、厚みのモデルがアクアテラです。
防水こそ150mと控えめな設定ですが、泳がないならこれで十分です。
ロレックスで言うデイトジャストシリーズといった位置づけでしょうか。
もちろんビジネスシーンでも合わせやすいです。
スペックを比べてみよう!
まずはカタログスペックを見比べてみます。
*画像・リンクは小さい方のメンズモデル
<旧型>
2014年モデル
231.10.39.21.03.002
Aqua Terra 150M
Omega Master Co-Axial 38.5 mm
<新型>
2017年モデル
220.10.38.20.03.001
Aqua Terra 150M
Omega Co-Axial Master Chronometer 38 mm
旧型(2014年モデル) | 新型(2017年モデル) | |
名称 | Omega Master Co-Axial | Omega Co-Axial Master Chronometer |
ムーブメント | キャリバー オメガ 8500 | キャリバー オメガ 8800 / 8900 |
パワーリザーブ | 60 時間 | 55時間 / 60時間 |
ケース直径 | 38.5mm/42.5mm | 38mm/41mm |
防水 | 15 気圧 (150 メートル / 500 フィート) | 15 気圧 (150 メートル / 500 フィート) |
変更されている点をチェック
目につく変更は以下の4つです。
①名前
②ムーブメント
③パワーリザーブ
④サイズ
それぞれの変化を見てみましょう。
①名前
まずややこしいのが名前です。
旧型(2014年モデル) | 新型(2017年モデル) | |
名称 | Seamaster Aqua Terra 150M Omega Master Co-Axial | Seamaster Aqua Terra 150M Omega Co-Axial Master Chronometer |
前型はマスターコーアクシャルで、新型はコーアクシャルマスタークロノメーターとなってます。
…ややこしい。
ややこしい説明をするためには、ムーブメントの話をしないといけません。
マスタークロノメーターはオメガとMETAS(スイス連邦計量・認定局)が新しく作った認定規格で、ざっくり言うと精度試験をするクロノメーター規格+15,000ガウスの磁気にさらすって感じです。
*マスタークロノメーターについて詳しくはコチラ
新しい認定規格「マスタークロノメーター」が登場。 クロノメーターとの違いは?
こんな磁気に耐えられるムーブはオメガしか持ってないので、当然パスできるのはオメガの時計だけです。
まぁ、言ってしまえば宣伝の為に作った出来レースです。
出来レースですが、テストは本当にやっていますしその性能も折り紙付きです。
新型は、名前の通りもちろんマスタークロノメーター規格です。
しかし、実は前型のマスターコーアクシャルもマスタークロノメーターと同等の耐磁性を持っています(METASの認定は受けていない)。
(”マスター”がゲシュタルト崩壊を起こしています。マスターゲシュタルト崩壊です。)
結論としては、名前は変わっていますがそれ自体にはあんまり意味はありません。気にしないでOK。
②ムーブメント
旧型は2サイズの時計に同一のムーブメント(Cal. 8500)を搭載していましたが、新型では小さいケースにCal. 8800、大きいケースにCal. 8900と違うムーブを用意しています。
旧型(2014年モデル) | 新型(2017年モデル) | |
ムーブメント | キャリバー オメガ 8500 | キャリバー オメガ 8800 / 8900 |
前項でも少し書きましたが、現在どのムーブもマスタークロノメーターレベルの超耐磁仕様になっています。
実は前型に採用されていたCal. 8500は2014年に仕様変更を経て、耐磁仕様になった経緯があるのです。
時系列で書くとこんな感じ(多分)
・2007年 Cal. 8500 デビュー
・2014年 Cal. 8500 耐磁仕様になる(コーアクシャル→マスターコーアクシャル)
・2015年 Cal. 8900 デビュー (マスタークロノメーター規格)
あと、どこにも書いてないけど地味に大事な違いがもう一つ。
日付の早送り方法が変わっています。
旧型はリューズ一段引きで短針のみが回るタイプです。
うっかりカレンダーを壊す心配が無いし、海外へ行った時に時針だけ動かせるので以外と便利かも。
新型の大きい方(41mm、Cal. 8900)は同じ仕様ですが、小さい方(38mm、Cal. 8800)は一段引きで日付だけ変わるタイプ(ロレックスとかと同じ)になっています。
この辺の操作感はお好みがあるかもしれませんが、地味に大きな違いです。
③パワーリザーブ
フルに巻き上がった状態でどれくらい動き続けるか。車で言うタンク容量でしょうか。
まぁ、これもムーブメント絡みなんですが…。
旧型(2014年モデル) | 新型(2017年モデル) | |
パワーリザーブ | 60 時間 | 55時間 / 60時間 |
旧型の2モデルと新型の41mmは、ツインバレルの恩恵で60時間のパワーリザーブを誇ります。
一方、新型の38mmは55時間に減少しています。
私は「止まってれば巻けばいーじゃん」というタイプなので全く気になりませんが、ライフスタイルによっては選ぶ理由になるかも?
④サイズ
これは結構重要ではないでしょうか。
旧型(2014年モデル) | 新型(2017年モデル) | |
ケース直径 | 38.5mm/42.5mm | 38mm/41mm |
メンズは2サイズ展開ですが、ちょっとずつサイズが小さくなっています。
38.5mm→38mmはほぼ誤差ですけど、42.5mm→41mmは結構違うと思います。
(まぁ私は小さい方が好きだからあんま関係無いけど)
サイズダウンしたいが為にムーブメントを変えたのかな、と思って調べてみると…全部直径は29mmでした。しかし、厚みが全然違う!
前型のCal.8500と新型大サイズのCal.8900は5.5mm、新型小サイズのCal.8800は4.6mmらしいです。
つまり、
『同じムーブでも入るけど、分厚くなっちゃうから嫌だ!⇒そうだCal.8800入れよっと』
的なことでしょう、たぶん。
きっと着け心地も向上しているハズ?
見た目の変化をチェック!
もうオタクっぽい機械の話はうんざりなので、外側の違いを見比べてみましょう。
前項で散々ムーブの違いを語っていましたが、私の腕には小さい方がしっくりくるので小さいサイズで見比べてみます。
1.正面
ヨットの甲板の板をイメージしたチークコンセプトは変わりませんが、見ての通り縦縞→横縞に。
マギー一門なら一瞬で変えられるので問題無いですね。
あと、日付窓の位置が3時から6時に変わっています。これは好き嫌いがあるかも。
文字盤の質感は新型の方が良く見えました。
2.ななめ
新型の方が、ラグ周りがちょっとふっくらした作りになっていました。
3.リューズ
リューズの形は全然違います。
新型は外側が大きい作りになってますね。
旧型の方が回し易いですが、エッジが立っているので指がちょっと痛いです。
対して新型は優し~く面取りされています。
4.側面
①やはりラグの形状が随分違う事が分かります。側面だけ見ると新型の方がシャープですね。
②ブレスが随分薄くなりました。軽量化に貢献しているのか?それとも単なるコストダウンなのか!?形も良く見ると違います。
5.バックル
留め方は変わらず、ボタン付きの両開きタイプです。
ボタンが外側に移動したので、外し易くなってます。
6.裏蓋
裏蓋はプラネットオーシャンのようなタイプに変更されていました。
*ナイアードロックではないの蓋の向きは同じになりません
7.着けてみた
乗っけてみると、装着感は若干新型の方が良い感じ。
ブレスが薄くなったせいか?
まとめ
・新型はムーブが変わった
・スペックはそんなに変わってないかも
・見た目はちょこちょこ変わった
・(まったく触れていないけど)いろんなベルトが用意されている
Q. 結局どっちを選べばいいの?!
A. 見た目の好みで選んでいいのでは。個人的にはシャープな雰囲気のある旧型が好きです。
旧型の新品は品薄になってきますので、悩むなら今のうちかも?
もう一年分は『マスター』と書いたので、今年は二度と書きません。
長くなってしまったブログを読んでいただき、ありがとうございマスター!