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腕時計の各部名称・使い方
GMTマスターIIの使い方

GMTマスターは地球上の異なる任意の2ヶ所の時間を同時に示すことができる時計で、航空会社のパイロットの要望により開発されました。

回転ベゼルと24時間針があり、通常の短針(時針)は12時間に1回転します。この短針は、単独で動かすことが可能です。三角の先端を持つ24時間針は、24時間で1回転し、ベゼル上に時刻を示します。単独で動かせる短針により、簡単に時間や日付の変更ができます。短針の操作はリューズを1段引き出した位置で行い、短針を24時間回せば日付が1日変わります。

GMTマスター 時差のセット方法

  • GMTマスターの使い方

    例えば、朝10時10分過ぎに東京を発ってロンドンへ向かうとします。時計をロンドン時間に合わせる場合、短針を時差分(針の進行と逆方向に9時間)回します。

  • GMTマスターの使い方

    このとき、文字盤上に長短針が示す時間がロンドン時間。午前1時10分過ぎです。分針、秒針は各時間帯に共通で時差のセットによる影響はありません。

    東から西へ行く場合(例:東京からロンドンへ)は短針を逆方向に回し、西から東へ行く場合(例:ロンドンから東京)は短針を進行方向に回します。回転ベゼルの▼のマークを文字盤の▽のマークに合わせると、24時間針が示す回転ベゼル上の時間が日本時間で午前10時10分過ぎです。

  • GMTマスターの使い方

    さらに、ベゼルを回転させて時差のセットを行うと第3の場所の時間を知ることもできます。

    例えばニューヨーク時間を知りたい場合、時差表でニューヨークは日本より14時間遅れているので、ベゼルをベゼル上の24時間メモリで14時間回します。前日の午後8時(20時)10分過ぎです。

    国際電話や第3の時間帯への旅行時などはこの方法が便利です。ベゼル▼マークを文字盤の▽マークに合わせれば、また日本時間に戻すことができます。