フランク・ミュラー | FRANCK MULLER
ワクワクさせるラグジュアリー感と度肝を抜くデザインとのバランスが丁度良い、大注目の時計
フランク・ミュラー「アイアンクロコ カラードリーム」
情報過多のこの時代、たまにはちょっと立ち止まって、1つの時計やジュエリーをややじっくり観察してみる「ゆる極(きわみ)」シリーズ。
「ゆる」というくらいなのでストイックに追い求めるわけでなく、気楽に少し掘り下げようという趣旨をご理解頂きたく。栄えある初登場アイテムは、
フランク・ミュラー「アイアンクロコ カラードリーム」。
「クロコ(ダイル)」といえば真っ先に何を思い浮かべるだろうか。
時計でいえばクロコのストラップ、メーカー純正品は平均5万円くらい。
バッグでも有名。ブランド名がつけば大概100万円は下らず、ヴィクトリア・ベッカムがコレクションしている事でも有名なエルメスの「バーキン」、
ヒマラヤンというレアカラーになれば1千万!という常軌を逸した高値で取引されている・・・そんな無敵で高嶺(高値?)の花「クロコダイル」。
だが、フランクさんの手にかかればクロコダイルは「お金持ちの年配層だけのモノ」では無くなる。「クロコ」シリーズは、「経営者」ではなく「時計師」として時計を作り続けるフランク・ミュラーの世界だからこそ作れたモデルといっても過言ではない。
大本となるのは、2011年に発表された「ブラック・クロコ(Black Croco)」コレクション。ケースとダイヤルの全面に、クロコダイルの斑模様を彫り込むことで時計界に「オールブラック」という新たな境地を切り開いた"センセーショナルな1本”だったことは記憶に新しい。爬虫類の王様「クロコダイル」をファッション性の高い時計へと変身させ、カジュアルダウンしたところも若い人にウケている。「ブラッククロコ」は、サッカーの香●選手もご愛用。
その後リュクシ―な「ゴールドクロコ」(2012年後半)→「アイアンクロコ」(2013年)が発表される。ステンレススティールのケースとダイヤルを磨きこんだ仕様にすることによって、ブラッククロコより更に"爬虫類感"が増した1本。外見はとにかく「強そう」。
加工後の仕上げは全て人の手で行われ、こんなにも緻密で美しいケースは思わず溜息が出る程。ケースからダイヤル、そしてストラップへと流れるようにクロコダイルの斑模様が表現されている。磨きに磨いてこの輝きを出してるんだとか。勿論、文字盤のカラードリームビザン数字も色彩は人の手で行っている。
裏蓋のエングレービングも見どころの一つ。
ブランド名・シリアルナンバー・型番・「Master of Complications」が刻まれていくが、このフランク特有の手首に沿う柔らかなカーブに合わせ刻むには高い技術が必要。ダイヤルやケースだけでもとことん手間とコストがかかっているのにもかかわらず、このお値段は良心的に思えてくる。
強烈なビジュアルなので、腕元の自己主張にあくまでこだわりたい方向け。
「チャレンジ!チャレンジ!チャレンジ!僕の創作はこれに尽きるんだ」とは、かのフランク氏の言葉。人生にも時計にも非常にアグレッシブで、時代を切り開いていこう!!という士気あふれる「男の中の男」につけて頂きたい1本なのである。
よく見れば革ベルトの斑の大きさがケースにも統一されていて、野性味あふれる逸品
フランク・ミュラー トノウカーベックス
アイアンクロコ カラードリーム
8880 SC IRON CRO COL DRM
ケースサイズ:55.5×39.5mm
材質:ステンレススティール
ムーブメント:cal.2800 自動巻き
2万8800振動/時 21石
パワーリザーブ約42時間
クロコストラップ(黒/白)
販売価格 898,000円 (2014/7/24現在)
参考定価 1,890,000円