「腕時計を着けたいけれど、金属アレルギーが心配…」
「お気に入りの時計があるのに、肌が荒れてかゆくなる」
このような金属アレルギーによる腕時計のお悩みを抱えていませんか？
実は、多くの方が腕時計のステンレスやメッキ加工に含まれる特定の金属成分によって、赤みやかぶれといった肌トラブルを経験しています。
せっかくの大切な腕時計が、つらい症状の原因になってしまうのは本当に残念なことですよね。
「金属アレルギーが気になるけど、お気に入りの腕時計を諦めたくない！」
そんな方でもご安心ください。
近年は高級時計ブランドもアレルギーが発生しにくい素材（チタン・セラミックなど）の採用や、バックルやパーツなど細部までアレルギーに配慮した腕時計が数多く登場しています。
正しい知識を持ち、素材やベルトを選ぶだけで、金属アレルギーを気にせず快適に腕時計を楽しむことができるのです。
この記事では、金属アレルギーが起こる原因と対策、さらに実際に安心して使えるおすすめモデルまで、時計販売店のスタッフ目線で詳しく解説します。
「もう腕時計は無理かも…」と思っていた方でも、自分に合った1本に出会えるヒントが必ず見つかります。ぜひ最後までチェックしてください。
この記事の目次
腕時計で金属アレルギーが起こる原因
まず、なぜ腕時計でアレルギーが起こるのでしょうか？
その原因を理解することで、対策の第一歩になります。
金属アレルギーの仕組み（ニッケル・クロムが主な原因）
金属アレルギーは、金属に触れることで起こるアレルギー性の皮膚炎です。
汗などで溶け出した微量の金属イオンが体内のタンパク質と結合し、それを体内の免疫細胞が「異物」と認識して反応することで起こります。
特にアレルギー反応を引き起こしやすい金属は、ニッケル、クロム、コバルトです。
ニッケル：非常に優れた耐食性、耐熱性、加工性を持つレアメタル。
クロム：混ぜることで美しい光沢と耐食性や強度が高まる銀色の金属。
コバルト：酸に強く高強度な合金の原料となる銀白色のレアメタル。
これらの金属は、メインとなる素材の特性を最大限に引き出すために不可欠な合金の原料ですが、その一方で金属アレルギーの原因にもなりうるという難しさを持ち合わせています。
金属アレルギーの主な2つの原因を解説いたします。
金属アレルギーの原因がステンレスの場合
腕時計に最も多く使われるステンレスは、鉄にクロムを10.5%以上加えた合金です。
クロムが空気中の酸素と結合して「不動態皮膜（酸化被膜）」を形成することで錆を防ぎ、高い耐久性を発揮します。
しかし、耐食性や強度を高める目的でニッケルが添加されることが多く、これらの成分が汗などで溶け出す（イオン化する）ことでアレルギーの原因となることがあります。
また、腕時計には、通常のステンレスと比べて＜錆びにくい・強くて加工しやすい・美しく仕上がる＞高性能な316Lステンレスが多用されています。この316Lステンレスは、「サージカルステンレス」とも呼ばれ、手術用のメスや医療器具にも使用されています。
このサージカルステンレスは、非常に高い耐食性（錆や腐食に強い）を持っているため、金属イオンの溶け出しを極めて少なく抑えることができます。
この特性から、一般的なステンレスよりもアレルギーリスクは低いとされています。
ただし、比較的安全性が高いとはいえ、316Lステンレスにはクロムが約16〜18%、ニッケルも約10〜14%含まれています。
そのため、非常に敏感なアレルギー体質の方は、微量な成分の溶出にも反応する可能性があり、アレルギーの原因となりうる成分を含むことに変わりはない点に注意が必要です。
↑ステンレスの「サントス」、イエローゴールドの「パンテール」金属アレルギーの原因がゴールドの場合
腕時計の素材として人気の高いゴールドですが、純金（K24）は非常に柔らかく、傷がつきやすいためケースやブレスレットにそのまま使うのは不向きです。
そのため、銀や銅、さらにニッケルやパラジウムなどを混ぜ、合金（K18やK14）にすることで、強度や色味を調整しています。
特にホワイトゴールドは、白く輝く色調を得るためにニッケルを加えるケースが多く、金属アレルギーを引き起こす可能性が高い点に注意が必要です。
ピンクゴールドやイエローゴールドも、銀や銅を主体としつつ微量のニッケルを含むことがありますので、敏感な体質の方は事前に素材構成を確認することが大切です。
腕時計のどの部分が影響するのか
腕時計は常に肌に密着しているため、指輪やピアスなどのジュエリー類と同様に、金属アレルギーが起こりやすいアイテムです。
特に汗をかきやすい以下の部分が、金属アレルギーの原因となることが多いです。
ケース：時計のムーブメントが収められた本体部分。
裏蓋：肌に触れる部分で汗が付きやすく、最もアレルギーが起こりやすい箇所。
ブレスレット：肌に触れる部分。コマ同士が擦れることで微細な金属粉が発生。
革ベルトも注意が必要
「天然素材の革ベルトなら大丈夫！」と思われがちですが、革ベルトも油断はできません。
ベルトのバックル留め具や尾錠パーツには、主にステンレスなどの金属が使われており、汗で溶け出した微量の金属イオンが原因でアレルギー反応を起こすことがあります。
また、皮革素材に耐久性を持たせたり色を安定化させるための「なめし加工」に一般的に使用される”クロムなめし剤”という化学物質にもクロム成分が含まれるため、人によってはアレルギーの原因になることがあります。
金属アレルギー対策になる腕時計の素材
金属アレルギーが心配な方にも注目してほしい、肌に優しい腕時計の素材をご紹介します。
アレルギー対策として最も有効なのは、アレルゲンとなりやすいニッケルや銅を含まない素材を選ぶことです。ステンレスと比べて高価ではありますが、近年、時計業界ではチタンやセラミックといった高機能素材の採用が加速しています。
まず最初に、これらの主要素材を「アレルギーリスク」の観点から比較した表を作成しましたので、時計選びの参考にしてください。
アレルギー対策素材 比較表
| 素材 | メリット | デメリット | 価格帯 | アレルギー リスク |
|---|---|---|---|---|
| チタン | 軽量（ステンレスの約60％） 高強度、採用モデル多数 |
金属パーツ混在に注意 高級感が劣る |
ミドル～高級 | ☆☆☆ 極めて低い |
| カーボン | 非金属、高強度 チタン以上の軽さ |
製造コスト高 採用モデル少 |
高級 | ★☆☆ ほぼゼロ |
| セラミック | 非金属、変色・傷に強い 美しい光沢、軽量 |
金属パーツ混在に注意 衝撃に弱い |
ミドル～高級 | ★☆☆ ほぼゼロ |
| プラチナ | 高級貴金属 高いステータス性 |
非常に高価 重量感あり |
超高級 | ★★☆ やや低い |
| イエローゴールド | 華やかな高級感 高い純度ほど安心 |
傷がつきやすい 純度が低いとリスクあり |
高級 | ★★☆ 低い |
| ピンクゴールド / ホワイトゴールド | 日本人に合う優しい輝き プラチナ似の高貴な輝き |
傷がつきやすい 混合金属にリスクあり |
高級 | ★★★ 注意 |
ここからは、具体的な素材別のメリット・デメリットや対策について、解説していきます。
チタン製腕時計
チタンは、手術用インプラントや人工関節にも使われるほど生体適合性が高く、金属アレルギーを起こしにくい素材として広く知られています。
さらにステンレスの約60%という軽さを誇り、長時間の着用でも疲れにくいのも大きな魅力です。
数多くの時計ブランドがチタン素材を採用し、価格帯も幅広く展開されているため、金属アレルギーに不安を抱える方にとって、最も最適な素材といえるでしょう。
※時計ケースやブレスレットがチタン素材でも、留め具のバックルやビス・ネジといった一部パーツにステンレスが使われている場合があるので、購入時に確認することをおすすめします。
↑タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200
ソーラーグラフ
カーボン製腕時計
カーボンは炭素繊維を樹脂で固めた複合素材で、そもそも金属ではない非金属素材ため金属アレルギーの心配がほとんどありません。
F1マシンや航空宇宙分野でも採用されるハイテク素材で、チタン以上の軽さと強靭さ魅力です。
金属アレルギーに不安を抱える方にとって、チタンと並んで最適な素材といえるのですが、加工が難しく製造コストが非常に高価で、カーボンを採用している時計がチタンと比べて少ないのが難点です。
※時計ケースがカーボン素材でも、留め具のバックルやビス・ネジといった一部パーツにステンレスが使われている場合があるので、購入時に確認することをおすすめします。
↑ゼニス デファイ クラシック カーボン 10.9000.670/80.R795
セラミック製腕時計
セラミックは金属を含まない無機物を高温で熱して固めた非金属素材で、アレルギーのリスクがほとんどありません。なめらかな質感に加え、変色や傷にも強く、美しい光沢を長期間保てるのが大きな特徴です。
最も有名で人気の高いセラミック素材の時計が、シャネル J12です。2000年誕生の初代モデルでは裏蓋がステンレス素材でしたが、2019年のフルモデルチェンジ以降の機種では、裏蓋がケースと一体化されサファイアクリスタルガラスによるシースルーバック化されました。（白セラミックH5700・黒セラミックH5697）※バックル部分は、ステンレス素材なので注意が必要です。
※時計ケースやブレスレットがセラミック素材でも、裏蓋やバックル、ビス・ネジなどの一部パーツにステンレスが使われることもあるため、完全に「金属フリー」ではない点には注意が必要です。
↑シャネル J12 38MM H5702
プラチナ・イエローゴールド素材
プラチナや、時計やジュエリーに古くより採用されているイエローゴールドは、高価ではありますが、アレルギーを起こしにくい貴金属として知られています。
特に純度の高いプラチナ（Pt950以上）や純金（K24）は、不純物が少ないため、肌にやさしく安心して使える素材とされています。
一方で、同じゴールド素材でも、ホワイトゴールドやピンクゴールドは注意が必要です。
ホワイトゴールドにはパラジウムやニッケル、ピンクゴールドにはパラジウムなどが混ぜられていることが多く、金属アレルギーの原因となる場合があります。
※時計ケースやブレスレットがゴールド素材でも、強度や耐久性が必要な留め具のバックルや尾錠、ビス・ネジなどのパーツは、ステンレスが併用される場合があるため、細部まで確認することが大切です。
↑カルティエ トーチュ W1532851
腕時計を着けるときの金属アレルギーに対する予防策
「すでに持っている時計でアレルギーが出てしまう…」という方のために、あくまで症状を軽減する可能性のある簡易的な工夫をご紹介します。
※根本的な解決にはなりませんが、少しでも快適に腕時計を楽しむための参考になれば幸いです。
ベルト交換で金属接触を減らす
金属ブレスレットでアレルギー反応が出やすい場合、ナイロンやラバー、レザーといった非金属ベルトに付け替えることで症状が和らぐケースがあります。
特に夏場は汗をかきやすく、金属ブレスレットとの接触による刺激が強まる傾向にあります。
屋外などの暑い環境での長時間の時計着用はなるべく控えるのが理想ですが、夏季だけでも通気性の良いNATOベルトなどに変更するのも一案です。
- ラバーベルト：シリコンやウレタンなどの合成樹脂製で、汗や水に強く、アレルギーの心配がほとんどありません。
- NATOベルト：ナイロン製で裏蓋と肌が直接触れにくく、通気性も高いため、特に夏場の使用におすすめです。
※ただし、ベルトを留めるバックルや尾錠パーツには、主にステンレスなどの金属が使われているため、この部分の金属素材にも注意が必要です。
↑レザーベルトとナイロンストラップが付属するオメガのトリロジー限定モデル
こまめなお手入れ、汗を拭き取る習慣を付ける
裏蓋やブレスレットの隙間に汗や皮脂が残ると、金属イオンが溶け出しやすくなると言われています。
日常的なケアを習慣づけることで、愛用の時計を長く清潔に保つことにもつながります。
↑使用後は柔らかい布で皮脂やホコリを軽く拭き取るだけでも効果的です。
腕時計用の保護シールやカバーの活用
金属部分に直接触れないように、保護シールや専用のカバーを貼る方法もあります。
特に、大手ECサイトなどで販売されている裏蓋用の透明な保護シールは、デザインを損なわず時計に傷もつけにくいため、手ごろな価格で試しやすい簡易的な対策として人気があります。
金属アレルギーの方におすすめの腕時計6選
金属アレルギーのリスクが低い、おすすめの腕時計を6モデルご紹介いたします。
各モデルが採用している「アレルギー対策素材」や、その具体的なメリットに注目してください。
セイコー アストロン ネクスター SBXC107
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GPS衛星からの電波を受信して世界中どこでも正確な時刻を表示する世界初の「GPSソーラー時計」として2012年に誕生したセイコーの主力コレクション「アストロン」。こちらの「NEXTER ネクスター」は、未来的なフォルムを採用して2022年から加わった新シリーズの1本です。 アレルギー対策の理由： ケースから裏蓋、バックルに至るまで全て、純チタン素材の耐メタルアレルギー仕様となっています。イオン化しにくく、肌への刺激を最小限に抑えるため、金属アレルギーの方に特におすすめです。 セイコーでは、タフなスポーツコレクション「プロスペックス」でもチタン素材のモデルを多数ラインナップしています。
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シチズン アテッサ HAKUTO-R CC4065-61Y
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イタリア語”期待”や”予感”からネーミングされた「ATTESA アテッサ」。シチズンの技術を象徴するチタニウムウォッチブランドです。こちらは、GPS衛星電波からの正確な時刻を受信する”エコ・ドライブ”と、パーペチュアルカレンダー搭載のハイスペックモデルで、月着陸ミッションを目指す宇宙ベンチャー企業”HAKUTO-R”とのコラボレーションしたクロノグラフです。 アレルギー対策の理由： ステンレスに比べて約40％軽く、肌にもやさしいシチズンが独自に開発したチタン素材“スーパーチタニウム“をケースとブレスレットに採用。さらに表面には、傷に強いデュラテクトDLC加工が施された、おすすめのチタンモデルです。 シチズンは、独自の表面加工によりチタンの弱点である傷にも強く、アレルギー対策と耐久性を両立した”スーパーチタニウム”により、長く美しく使えるデイリー使いに最適な時計を多数ラインナップしています。
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チューダー ペラゴス FXD M25707B
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チューダーを代表する「ブラックベイ」と比べて、より高度な機能性を備えたプロダイバーに向けて開発された本格派ダイバーズウォッチ「ペラゴス」。 アレルギー対策の理由： 裏蓋を含むケースから尾錠に至るまで、屈強かつ軽量なチタンを採用。さらに通気性と装着感に優れたナイロンストラップを組み合わせることで、肌に触れる金属部分を最小限に減らし、アレルギーリスクを抑えています。過酷な環境下でも信頼できる実用性と、日常使いでの安心できる着け心地を両立した1本です。 ステンレススチール主体のロレックスとは異なり、チューダーは、チタンやセラミックといった耐久性に優れ、なおかつ金属アレルギーリスクの比較的低い素材を幅広くラインナップしています。
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グランドセイコー ヘリテージコレクション 「清明」 SBGH343
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日本が誇る最高峰の時計ブランド「グランドセイコー」の伝統が今に息づく、クラシカルな佇まいの「ヘリテージコレクション」に属する、桜の若葉をイメージしてデザインされた「清明」。 アレルギー対策の理由： ケースから裏蓋、そしてバックルに至るまでフル”ブライトチタン”仕様で仕上げられています。ブライトチタンは、従来のチタンに比べてより明るく美しい輝きを放ち、軽量・耐食性に加えて耐傷性にも優れたグランドセイコー独自の素材です。 ブライトチタンは、チタン特有の鈍い色味を改善し、見た目の美しさとアレルギー対策を両立させたグランドセイコー独自のチタン合金です。金属アレルギーをお持ちの方からも支持される素材ですが、合金のため理論上ごく稀に反応が出る可能性がある点には留意が必要です。
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ゼニス デファイ エル・プリメロ 21 95.9005.9004/01.R782
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最先端素材、革新的なムーブメント、スケルトン構造などを積極的に取り入れ、ゼニスの先進性を象徴するエクストリームな「デファイ」コレクション。こちらは、エル・プリメロの36000振動が発揮された、1/100秒が計測できる動きを見るのも楽しいクロノグラフです。 アレルギー対策の理由： ブラックセラミックベゼルがセットされたチタンケースに、チタンバックルを備えたラバーストラップという、複合素材で金属アレルギーへ最大限配慮された素材構成。アレルゲンとなる金属が肌に触れる面積を極限まで減らされた、スポーティーでスタイリッシュなクロノグラフです。 1865年創業のスイスを代表する老舗ブランドのゼニスも、カーボンやセラミックといった耐久素材を積極的に取り入れ、伝統と先進性を兼ね備えた時計作りを続けています。
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IWC インヂュニア オートマティック 40 IW328904
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磁力に強い耐磁性で知られる人気シリーズ「インヂュニア」。2023年のフルモデルチェンジでは、通常のステンレスモデルだけではなく、チタンを採用した特別なモデルも登場しました。グレー文字盤と精緻な仕上げが相まって、軽やかさと力強さを兼ね備えた一本に仕上がっています。 アレルギー対策の理由： ケースからバックルに至るまでチタン素材を採用したインヂュニア。チタンの中でも特に高硬度で仕上がりが美しい高品質な”グレード5″チタン仕様で、通常のチタン素材よりも高性能で安心感が高く、長年のチタン開発の経験に基づいた信頼性があります。 1980年に「IWC×ポルシェデザイン・チタニウム・クロノグラフ」で世界で初めてチタン素材の腕時計をリリースしたIWCは、インヂュニアAMGコラボレーションモデルなどでもチタン素材を採用。インヂュニア以外にも、耐久性に優れ、金属アレルギーリスクの比較的低い素材を長年にわたり多数展開しています。
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宝石広場スタッフの金属アレルギーのお客様へのご案内事例
金属アレルギーのお客様への対応について、当店のベテランスタッフ・タカギに実際の接客エピソードを聞いてみました。
タカギ プロフィール
【宝石広場 店頭スタッフ：時計業界歴30年以上 / 好きなブランド：ロレックス】
90年代に本場スイスで時計業界に携わっていました。
最近痛感したのはいつの間にかビンテージ”になってしまった90年代後期の時計達を見ながら、自分がこの業界に入った時は現行新品でしたという現実。
バイクと時計をこよなく愛し終わらない機械式人生を過ごしてます！
筆者：タカギさん、金属アレルギーのお客様におすすめする時計ってありますか？ 実際に接客されたご経験はありますか？
タカギ：鉄板なのはやっぱりチタンの時計ですね！私と長いお付き合いのあるお客様で、金属アレルギーの方がいらっしゃるんですが、ブライトリングのアベンジャーやエアロスペースを好んで着用されてますよ。
↑ブライトリング エアロスペース エヴォ E7936310/BC27
筆者：ブライトリングにチタンモデルがあるのは盲点でした。チェックしてみると、新作のスーパーオーシャンやクロノマットでもチタン素材がラインナップされていますね。グランドセイコーのブライトチタンのモデルなどはどうですか？ 他におすすめ素材があれば教えてください。
タカギ：確かにグランドセイコーのブライトチタンも良いと思います！チタン製の腕時計はネジも大抵チタンのことが多いから、比較的安心ですね。チタン以外にオススメの素材だと意外かもしれないけど、イエローゴールドですね。「金」・「銀」・「銅」で配合されているからアレルギーのリスクは低いと思います！
筆者：セラミック素材の時計はどうですか？セラミック自体はアレルギーって無いと思うんですが。
タカギ：セラミック自体は大丈夫なんですが、例えばJ12とかだと、裏蓋やバックル、ネジだったりがステンレス素材で作られていることが多いから注意が必要ですね。
あとはロレックスのステンレスモデル（904L）も、ステンレスだけど比較的アレルギーが出にくいって言われてますね。
筆者：ありがとうございます！参考になりました！
まとめ
金属アレルギーは、生まれつきの体質ではなく、誰にでも後天的に発症する可能性のあるアレルギー反応です。
特定の金属イオンを体が「異物」と判断し、排除しようとする正常な免疫反応によって引き起こされます。
正常な免疫反応のため、一度発症すると完治は難しいものの、素材選びやちょっとした工夫によって、症状を軽減しながら腕時計を楽しむことは十分に可能です。
ステンレス素材ではなくチタン・カーボン・セラミック素材を選んだり、ストラップを革やラバーへ交換するだけでも、金属アレルギーの反応を軽減して腕時計ライフを楽しめます。
時計の世界では、常に革新的な技術や新素材の開発が進められており、毎シーズン新型モデルが登場しています。
そして、ムーブメントの高精度化、防水性能やパワーリザーブなどの耐久性向上だけでなく、金属アレルギーにも配慮された、快適さとデザイン性を両立したモデルが以前に比べて増えています。
大切なのは「自分の体質に合った一本」と出会うことです。
宝石広場も、そのお手伝いをさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
金属アレルギーに配慮した素材の腕時計のラインナップはこちらからご覧いただけます。
それでは、また！
毎日入荷！新品＆中古の商品が豊富な品揃え
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