ロレックス エクスプローラⅠ
ROLEXがエクスプローラⅠを世に出したのは1953年。
元は冒険家・探検家用のスポーツタイプの時計だった。ジョン・ハント率いる英国ヒマラヤ遠征隊がエベレスト登頂に成功したときに、エドモンド・パージバル・ヒラリー卿がエクスプローラーを付けていたことで、「エクスプローラーが初めて地球の頂上に達した腕時計」として名を馳せたことは有名。
エクスプローラーの魅力
エクスプローラーの魅力は何と言ってもそのシンプルで使いやすいデザイン。
日付すらない文字盤は、視認性にも優れ、飽きがこない。36mmというケースサイズも、オン・オフ問わず使いやすい。≪究極のシンプル時計≫とはエクスプローラーIのことではなかろうか。
Ref14270とRef114270の違い
ここでRef14270とRef114270の違いについてふれてみよう。
まず機械内部についてはRef14270はCAL3000・Ref114270はCAL3130。ヒゲゼンマイが3000は平ヒゲで3130は巻き上げヒゲになっている。巻き上げヒゲの方が比較的重心移動が少ないので精度が安定する。ブレスレットも14270とは違い114270はフラッシュフィットが一体形成になっている。
細かい事で言えば針回しの方向も違う。14270はリューズを左回転させると針が進み114270はリューズ右回転させると針が進むといった異なる点もある。
14270の精度を測ってみる
では、ここで今実際につけている14270の精度を測ってみる。
それでは早速、精度を測ってみましょう。※(メガネを新しくしてみました。テヘヘ)
ちなみに精度はこんな感じでお測りしています↓
後ろにある緑のディスプレイで日差やテンプの振りをチェック!!それぞれの姿勢で日差を見てみることに・・。すると、結果はこうなりました↓
姿勢 | 日差 |
平置き | 約+2秒 |
3時下 | 約+3秒 |
9時下 | 約+2秒 |
計測器で測った数値はあくまで時計を固定の状態で計測した数値です。実際に装着した際の精度とは多少異なりますが、ここ2週間の実動を自分で見てみると約+5秒くらいで動いてました。
なんとまぁ、精度がいい。
愛用中のモデルは”A番”でおおよそ1999年頃に製造をされたモデルですが、日頃のメンテナンスやオーバーホールをしっかりとしていれば、現行品等と比較をしても全く引けを取りませんね。
良く中古の時計についてお客様とお話をしていると「もう10年も経っているからねぇ・・・」という風におっしゃる方も多いですが、実際は無問題。
かえってメンテナンス等をあまり行っていない新しい世代よりは、しっかりとメンテナンスをされている少し前の年式のモデルの方が調子が良いという事も。
ご購入をお考えのお客様は、お気軽にスタッフへメンテナンスの履歴を聞いてみてはいかがでしょう。
「高年式=最高の選択」とはならずに、意外な所にコンディションバリ物が眠っているかも知れませんよ。